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【ネタバレあり】機動戦士ガンダム ジークアクス感想 | ガンダムファンなら楽しめるけど1作品としてみたらモヤる

ガンダムジークアクスを視聴し終えたので、感想を書こうと思います。
結論から言うと――

宇宙世紀好きなガノタとしては楽しめましたが、ジークアクス単体の作品として見たときは、正直モヤモヤが残りました。

振り返ってみて一番印象に残ったのは、「BEYOND THE TIME」が流れたシーンや、シャアやララァの並行世界的な解釈などです。
一方で、本来主人公であるはずのマチュやニャアンについては描写が不足しており、彼女たちの物語がどのような結末を迎えたのかがあやふやに感じられました。

ここまで宇宙世紀の外伝として描くのであれば、EVOLVEのような短編で「宇宙世紀の外伝、ジオンが勝利した世界ですよ!」という触れ込みで描いてくれたほうが、もっと楽しめたかもしれません。

途中からマチュやニャアンの物語からブレて宇宙世紀の二次創作のような展開に

物語の冒頭は、裕福な家庭で育ち日常に退屈しているマチュと、難民として非合法のバイトをしているニャアンが出会い、ガンダムや不思議な「キラキラ」をきっかけに展開していきます。

マチュはガンダムを駆ることで非日常に踏み込み、ニャアンは難民ではなく正規の住民として暮らし、通いたい学校に通うというささやかな夢に少しずつ近づいていく。

この冒頭を見た私は、対照的な環境を持つ二人のヒロインがどのような結末にたどり着くのかを描いてくれるものと期待していました。

この導入は本当に良かったです。
ガンダムでニュータイプが干渉するときに描かれてきた演出を「キラキラ」として再構築し、美しい作画も相まって、登場人物がその「キラキラ」によって感情や行動を左右されていく様子が面白い。

物語が動き出すのは、マチュが指名手配されて逃亡し、ジオン軍に身を寄せる(というか捕まる)場面からです。
ここからはクランバトルのヤンキーたちが姿を見せなくなり、ジオン軍やザビ家の内情が中心に描かれるようになります。

私はこのアニメを一度しか見ていないため理解が浅いかもしれませんが、このあたりのやり取りはごちゃごちゃしていて、どの部分に集中すればいいのか分からなくなりました。

マチュとニャアンは戦闘終了後地球の海に降り立っていますが、彼女たちはこの物語で結局なにを手に入れたのか。

では宇宙世紀の外伝としてみた時にどうだったのか

ジオンが戦争に勝ったら戦勝国として生き生きとしつつも、結局国力不足で統治が行き届かない――そんな描写は面白かったです。

中立のサイド6が舞台として登場しますが、ジオンを煙たがる描写が印象的でした。同じことを連邦がしていたら、もっと強制的に支配していそうです。

そして、ドゥームラサメちゃんがかわいい。
突然バスクやゲーツ・キャパが登場し、「そういえば年代的にはZの時代か」と思い出しました。そこであえてフォウは出さず、新キャラのドゥーちゃんを投入してくるとは恐れ入りました。しかし活躍したかと思えば、シャリア・ブルにあっさり撃墜される…

で、そのドゥームラサメちゃんが駆るサイコガンダムは個人的に一番ジークアクス風味機体デザインで一番好き。
なんていうか、おぞましい敵であることをエヴァっぽいデザインで表現できている。

本編では戦死していたシャリア・ブルを、凄腕ニュータイプとして活躍させるなど、並行世界ならではのキャラ起用はさすがだと思いましたし、素直に面白かったです。

おわり

結構辛口で語ってしまいました。ぽよ。
超個人的な話をするんですが、ガンダム知らない知人とこのアニメを一緒に見ていたのですが途中から話わからなくなっていっちゃったのが気まずくなったという理由もあったりします。( ;∀;)

マチュやニャアンといったキャラやサイド6の世界観は好きだから別の形で補完してくれると正直うれしいなあ。

ではまた( ´ ▽ ` )